アリサ

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時計の針

カチカチ……カチカチ……
時計の針が進む音
もうなん時間たっただろう
『早く目覚めてくれ…目を開けてくれ……』
誰かの声がする
『早く…目を……』
意識が遠のいてる
「わ、私は……だ、誰だ……」
「私を呼ぶのは誰だ?」
『み……く…… 』
『みく!起きろ!みく』っと男性の声がする
(私は「みく」って言うのか……)

カチカチ……カチカチ……
また時計の針が進む音がし目を開けた
「ん…うーん……眩しい」
『みく起きたか?!心配したぞ!この馬鹿!!』
「たくや……ごめん 。ご飯作らなきゃだよね」
『そんなことはいい。ここは病院のベットの上だぞ?
それより体大丈夫か? 急に倒れるから……
俺……うっ…もう必死で……』
そう彼は泣きながら私をハグした
「大丈夫だよ、心配かけてごめんね」
そう言いながら彼の頭を撫でた

カチカチ……カチカチ……
時計の針が進む音……
秒針が進む音…

2/6/2024, 10:58:13 AM