夢をみると、現実が襲ってくる。
いや
現実がいるから、夢をみるのか。
あぁ、無邪気になりたいものを語っていたあの頃が懐かしい。自分たちの「夢」を語り、そこに現実はない。ただただ純粋な「夢」を。
ただ僕たちは「現実」を知ってしまった。
恐ろしい、恐ろしい魔物の名前を。
現実は、常に目の前に、隣に、背後に、頭の上に、足の下にいる。
「現実」は残酷だ。
こっちの攻撃は効かないのに、あっちの攻撃は確定クリティカル。
こっちの防御は意味をなさないのに、あっちは防御すら必要がない。
こっちが逃げても、逃げ足より早く先を越される。
昔は、「夢」という封印が「現実」を封じてくれていたのか、なんなのか知らないが、本当に「現実」はクソだ。
あぁ、あの時のような無邪気な夢を、優しい夢を、純粋な夢を、もう一度見たいものだ。
1/13/2024, 3:04:11 PM