木弓るん

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小さな命

そいつは僕の掌の上で丸まっていた
体は小さく上下し
掌には確かに伝わる温かさ

そいつはこんなに小さくても
確かに生きていた
必死に生きようとしていた

この小さな命
ここで失わせたりはしない

弱々しく身を震わせるハムスターを
優しくタオルで包みこんで
僕は動物病院に走った

2/24/2024, 3:11:57 PM