鐘の音を ずっと 探している
チリン チリン チリ チリン
小走り しながら
明るい 空の 方を 見上げながら
歩幅を 変えてみながら
どこで なっているかを 探している
クリスマスに 買ってきた
ティンカーベルの 優しい 音色
どこか 小走りの 音が なっている ようで
どこかの 日陰に 薄っすらと
影を 浮かばせながら
それでいて 白い 雪の 季節に
きれいな 音色を 響かせている
チリン チリン チリ チリン
首輪の 代わりに つけた
ティンカーベルに 導かれ ながら
あたりを ずっと 探している
或いは 天使が ずっと
白い 犬を 呼んでいる 優しい 声の ように
陽の光の 向こうに 見つけた
どこかの 入口は きっと
そこから 光が 溢れて
そこから たくさんの 天使が 音を立て
舞い降りてきた
そして 鏡の 前で
ようやく 首に かかった ティンカーベルを
見つけると
両足で 背伸びを しながら 日の明かりに
手を伸ばして
鏡の 前の 白い 犬の 姿に
微笑みながら ティンカーベルの ありかを 見つける
毎年 この季節が 来ると
白い犬と ティンカーベルが 廊下で 鳴り響き
鏡の 奥に 広がる
光の ありかと ティンカーベルに 導かれた
白い 子犬が はしゃいで そこから 天使が たくさん
降りてくる あの廊下が 君を 忘れないでと
光を 放つ
8/6/2024, 1:05:53 AM