ずっと隣で
アイツの笑っている顔を見たい
素直になれないけど
愛しているのは、変わらない
オレの声が聞こえれば
ピクリと耳を動かして
すぐに走ってくる
太陽みたいに明るく笑ってくれる
ずっと隣で
彼が笑っている顔を見たい
いつもすぐに駆け寄ってくるのは
大好きだからなんだよ
ボクの声が聞こえれば
黒くて長い耳が真っ直ぐに伸びて
すぐその方向を向く
恥ずかしいのか、またぺたんと垂れちゃうけど
一人の大きくて丸まっているシッポに、
もう一人の小さくてふわふわなシッポ。
二人は目を閉じ、お互い寄り添いあっていた。
とくん
とくん
お互いの心音が聞こえるくらい、
素直に、ひっそりと。
昼下がり、校庭にある一本の大樹の下で。
〜ずっと隣で〜
3/14/2024, 6:32:30 AM