「モノクロ」
僕はよく嫌な夢を見る
夢の中でいる場所は様々だ
ある時は実家
ある時は公園
ある時は山で
とにかく色々な場所に僕はいる
夢に入ると僕は
まず建物の中にいる
そこでの楽しい思い出を振り返っているように
自分で身体を動かして思い通りに夢を見れる
しかしその時は夢を見てるとは自覚していない
その時は僕は実家にいた
夏祭りがあり神輿が家の前を通るのだ
親戚も集まりみんなでワイワイしながら
神輿を見ていた
神輿を引いている人達の中に
昔の友達がいた
神輿を引いていた人は
いつの間にか居なくなっていた
友達と軽く昔話をし
友達が車で帰っていった
僕は喋りたかったから
走って待ってと叫びながら追いかけた
しかし車に追いつくはずもなく
急いで引き返した
引き返した理由は
バイクがあったからだ
バイクに乗るだけなのに
色々準備をしだした
俺は時間の無駄なのに
準備をやめない
ヘルメットを被って行くだけだ
もたもたしていたら
外が暗くなり始めていた
玄関を飛び出した
バイクに向かい走る
ガサガサ ガサガサ
近くの草むらでなにかが動いた
子熊だ
柴犬くらいのサイズだった
小さいとはいえ熊は熊
俺は叫んだ
わぁーー!!!
熊は走って逃げなんだが
近くの茂みから
ぐぉぉぉぉ!!!
とても恐ろしい声が聞こえた
親熊だ
子グマを連れている熊は
絶対に近づいては行けない
とても凶暴だから
俺は自分から入ってない
あいつが走ってくる
とにかく叫んだ
うぉぉぉ!!!
一度は逃げたがまた襲ってくる
俺はバイクのエンジンをかけようとした
しかしエンジンがかからない
キーオン▶︎スタートボタン▶︎エンジン始動
この流れでエンジンをかける
安全装置が何個か付いていて
例えばキルスイッチというのを作動させれば
エンジンはつかなくなる
他にも新しいバイクは
スタンド、自転車の後ろにあるようなものが
出ているとニュートラル以外では
エンジンがつかなくなるのだ
俺は何度もスタートボタンを押した
安全装置を一つ一つ確かめて
その間も熊は襲ってくる
必死に叫び続けた
熊が出る夢を何度も見る
熊は必ず子連れ
そして何かしらのハプニング
体の自由が急に効かなくなる
夢だとまだ自覚していない
だから頭のなかは
この言葉でいっぱいになる
「死にたくない」
今回もそうだ
バイクのエンジンはかからない
徐々に足の方が感覚がなくなっていく
夢であってくれと夢の中で願った
熊が手を高く上げている
あ、振り落としてきた
そこで目が覚める
夢の中で死んだら目が覚めるんだ
俺は自殺の夢は見たことがない
死なないと出れないのか
死んだショックで夢から覚めるのか
俺には分からない
ただ目覚めは最悪
もう2度とみたくないと
毎度思うよ
死ぬ時はあんな感じなんだろうな
9/29/2025, 11:38:33 PM