題【涙の理由】
(登場人物→莉緒、隼人、太陽)
「よし。いつも通り自習をしようかな。」
私は1人、夕暮れ時の教室で勉強をしよ、うとしたんだけど…。
「ねぇ、うちのクラスの莉緒ってやつさ~、隼人と馴れ馴れしくない?」
「だよね?彼女でもないくせにさ~。」
本当に小さな、多分そこまで考えてない言葉だと思うんだよね。
でも…、ポタポタ。
あれ?なんで涙なんか。
はぁ。
「っ!?」
ないてる!!莉緒が?なんで!?
「どうしよう?俺も自習をしようと思ったのに。」
声、掛けるか。
「莉緒ちゃん?大丈夫?」
「っ!!太陽くん。ぜっんぜん♪なんで?」
「えっ、その、さっき泣いてたのを見ちゃった。」
「あ、あっはは。見ちゃったか~。」
「ごめん。俺でよかったら、理由教えてくれる?」
「う、うん。」
私は、さっきの出来事をすべて話した。
「俺たちがいるじゃん。本当の親友!」
「でも、私が太陽くんや隼人と仲良くしてたから、こうなっちゃった、から。距離を置くべきなんだよ。」
「っ!!それは違う。」
「へ!?」
「莉緒ちゃんは、莉緒はどうしたいの?」
「これから、も親友以上、みたいな大親友になりたい。」
「じゃあ、なろう?人の言うことは無視!」
「うん。ありがとね。」
「いいよ。あと、これからは、大親友になるために、お昼も一緒に食べようね!」
「だね。」
「俺のせいで、莉緒が悪口を言われてるんだ。距離を置くべき。しばらくは。」
ー次の日ー
「おはよ~!みんな。」
「っ!!…。」
「えっ?あっ。」
「おはよう!莉緒ちゃん!」
「おはよ。太陽くん!」
ガラガラ、
「隼人~!おはよう。」
「おっ。太陽。おはよ!」
「おはよう。隼人くん!」
「っ!…。」
「えっ!!」
「ちょっ!?隼人!?なんで莉緒ちゃんに無視?」
「…。」
「ごめん。ちょっと外すね!トイレ!」
どうして?
どうして、隼人も無視するの?
隼人は莉緒が幸せになるために。
莉緒はそれが苦しくて悲しかった。
お互いの気持ちがすれ違うなか、太陽のとった行動とは!?
10/10/2024, 1:48:48 PM