たーくん。

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スマホ画面に映し出された心天気予報。
生年月日で登録しておくと、自分の心の天気が見れるのだ。
どれどれ、今日の天気は……。
"晴れ、ところにより雨"
雨……。
今日は同じクラスの吉田さんに告白するのに、これじゃ告白する前にフラレたみたいじゃないか。
いや、あくまで予報だし、外れることもある。
前向きにいこうぜ、俺。
頬を叩いて気合いを入れ、学校へ向かった。

特に問題は起きず、全ての授業が終わり、放課後を迎える。
ここからが本番だ。
吉田さんが教室から出たのを確認して、追いかける。
吉田さんは一人で廊下を歩いていた。
よし……今しかない。
「吉田さ――」
声をかけようとした瞬間、吉田さんの元に一人の男子が近づく。
「学校内はダメだって言ったのにー」
「いいじゃん。皆に見せつけてやろうぜ」
「もう……早く帰ろっ」
吉田さんと男子は、並んで校舎を出た。
……なんで跡をつけているんだ?俺は。
「あっ、雨降ってる……私、傘忘れちゃった」
「俺の傘に入りなよ。家まで送るから」
「じゃあ……お言葉に甘えて」
吉田さんと男子は相合傘をして、楽しそうに話しながら歩いていった。
……俺も傘を持ってきていない。
吉田さんに彼氏がいるの知らなかったし、普通の天気予報を見るのを忘れてしまった。
心の天気予報は、ところにより雨と予報していたが、これじゃ雨と雨が重なって大雨じゃないか。
「くそー!天気のバカやろう!」
俺は心の天気と空の天気に文句を言いながら、走って家に帰った。

3/24/2026, 10:08:52 PM