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優越感、劣等感

殴ってやろうかと思った。
お前はいつも笑っている。いつ見ても、きれいな顔。お前は光、正しさ、救い、人生、それが嫌で嫌で嫌で、本当に好きだと思って、許せなかった。私は出会ってしまった。
私をめちゃくちゃにしたのはお前だけだったのに、お前にとっての私は私にとってのお前ではなかった。
その日夢を見た。夢で私は馬乗りになっていて、お前は身動きが取れないようだった。
優越感で満たされている。そのまま何度も顔を殴った。
ふと、腫れの奥でお前は笑っていた。それはそれはきれいに。
もう勝てっこないと思った。

7/13/2024, 12:20:39 PM