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母の手編みのセーター

私は毎年訪れるこの季節の日常が大好きだった

母が編んだセーターを着て

お菓子を作りに台所へ

一息ついたら街へ行き

お気に入りを持っていく

博識で容姿端麗さながらに

街では有名な私の母

おまけの手は

いつも母に向いていた

知らない世界を知る母は

夕日が沈むと話をしてくれた

私はいつも最後まで聴けずに眠ってしまう

母のセーターは温かい

ほつれても、ほつれても、また編んでくれた

小さな村の休日のお話


『セーター』

11/25/2023, 6:41:23 AM