雲の上に浮かぶ飛行船。歯車と一緒にやかましく船尾ではプロペラが回っている。
俺はあくびをしながら夜空をながめる。
「酒飲みてー」
飲みたいっすね、と操縦士が反応する。「最近稼ぎが悪いのでここらで一攫千金としたい」
「ギャンブルで一稼ぎするか」俺は自信満々に言う。
「あんた運悪いじゃないすか」僕もだけど、と付け加えられる。
イカサマすれば勝算はあると言い返しはしなかった。堅気のこいつには怒られそうだ。
「近くに倒したら金になるドラゴンとかいないの」と俺は言う。
「本業そっちですもんねー」
最近ドラゴンは滅多に見かけなくなった。何故かはわからん。これが嵐の前の静けさだったら、急にドラゴンが大量出没し仕事が増えて嬉しいのだが。
星空の下で酒を飲む日が恋しい。
4/5/2026, 1:00:38 PM