独り言を吐くどこかの誰か

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【秋恋】
あれは、恋だったのだろうか

去年のちょうど秋と冬の間頃、
ある子に恋をした

その子は、言うなれば私の憧れで
手を伸ばしても、逆立ちしても、
命を懸けようと、届かないくらい

何もかも私とは違う子だった

だから、話せた時は嬉しかったな
同じ世界に立てた気がした

世界が違うと思っていたその子は
意外とすぐ近くにいたみたいで
趣味や話があって、楽しかった。

自分が自分でいていいって
初めて認められたようで
毎日が楽しいって思ったのはいつぶりだろうか

でもその恋のような感情のせいで……
いや、それがなくても
同じ結末だったのかもしれない

手に入ることの無いあの子を追いかけていたら
つなぎ止めていた親友を……







最近、ずっとその話ばっかだな…
やるせない気持ちがずっと自分の中にあって
吐き出しても
吐き出しても
吐き出しても
呪いみたいにずっとあって、苦しい。
どう解けばいい?
罪を犯したのだろうか、人の目が怖い。
どう償えばいい?
病にかかったのかもな、頭がそれだけに侵されてる
どう治せばいい?

誰かに恋をする友達を見て
空っぽな自分と比べて絶望する

何かに真剣に頑張る兄弟を見て
何かに阻まれて力が抜ける

感情が高ぶって泣く先輩を見て
冷静で仕方ない自分が嫌いになる

そしてその全貌を改めて見直して
やっと泣ける……

この呪いは、罪は、病は
親友が壊れてからずっとだ。

親友が離れた瞬間もっと酷くなった。
嘘は武器、笑顔は盾
離れていったのはもう笑い話。
無理をするのが当たり前になった。

疲れた、なんて気づいている時点で浅いんだ
もう少し頑張れる

身体がフラフラする、でも動けるなら
まだ大丈夫だ

笑顔が少ないって言われた、考え事をしてただけ
私は笑えてる



苦しくなったら来るって約束だったよね
まだ苦しくなんてないから

君は疲れていそうだね、
少し休んでいったらどうだい?
十分頑張っていると思うよ。

私はもう少し行ってくるよ。
大丈夫。
辛くなったら来るから。

9/21/2024, 6:47:48 PM