怜@BL

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#10【透明な涙】
※同性愛要素を含みます


「好きだよ。」
街の人混みを外れたところで、僕は君に言われた。
「え…」
僕は君のことが大好きだ。
だけど…いや、だからこそ。
告白するのは何回も躊躇った。
傍にいるだけでも辛くて、でも楽しくて。
この気持ちを分かって欲しかった。
でも、分かって欲しくもなかった。
そんな矛盾した気持ちでいっぱいで何も出来なくて。
だけど今、この瞬間。
告白された。
「うぅ、ひくっ、ぐすっ…」
僕の頬には、透明な涙が伝った。

1/16/2025, 11:11:44 AM