小梅。
酸っぱいのは苦手なのに
飴が食べたくて買った。
最初食べた時は酸っぱくて
最後まで食べられそうに無かったけど
だんだん甘くなってきて
美味しくて好きになった。
2個だけ入ってる大玉は
とびきり酸っぱくて
とびきり甘かった。
何かを忘れたい時、
空を飛びたい時、
ちょっと疲れた時、
お酒やタバコより吹っ飛ばせる
合法の飴。
食べすぎると気持ち悪くなるところは
お酒とタバコと変わらないけど。
自分の中でトクベツを作ると
大玉を食べるために頑張れる。
トクベツっていうのは例えば、
ちょっとだけ頑張った時とか
死にたいと思いながら生きてる時とか。
今日はトクベツだったから
大玉を口に入れて
下手っぴな歌を歌った。
ララライ、ララライ
誰も知らない
名も無い今を駆けてゆくの
あの三日月へ手を伸ばして。
叶うのなら
私もUのセカイに行きたいなーって。
そんな言葉をポロッと零すと
小さくなっていく小梅が
叶うわけないって
現実逃避なんかするなって言ってる気がして、
今までずっと味方でいてくれた小梅が
急に私を突き放したみたいで。
"Good Midnight!"
ああ、
前が見えなくたって
小梅を信じていたかったのになぁ。
小梅は私じゃだめなのかなぁ。
3/7/2025, 2:00:20 PM