『ねえ、此れ。此のままなのは、残りわずかだよ。』そう、目の前の奴が言った。
五月蝿い、五月蝿い。そういう気持ちを顔に表した。
『あはっ、あはははははは!。そうかい、そうかい。君は変な奴だね。』と目の前の奴は腹を抱えて笑いやがった。
『何の用だ?。笑いに来たのか。このオレを。』と不貞腐れたように花壇を見た。
すると奴は、首をふりながら言った。『アー、ウウン。違うよ。見えたから警告しに来ただけ。』
すると此方を見て、笑った。『警告?。この華を?。』とオレが云うと奴は悲しそうに笑った。
『ウウン、君を。哀しさで現実から逃げている、愚かで哀しい鳥にね。』
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『華開けば涙流し』
7/23/2023, 10:39:58 AM