猫好き 花純

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「あー、眠い」

ベッドからガタンと降りると

階段を下り、

「おはよー」

家族に言うと

おはようと返ってくる


朝の準備が終わると

玄関に行って、

「行ってくるねー」

リビングからは

行ってらっしゃいと返ってくる


いつも通りの通学路ー。

つまらないなあと思っていると

いろんな道を知っている小学生の頃の友達が

言っていたことを思い出した。


「確かこっちでー、、んで、そっち」

頭の端から記憶を探っていくー。


森のような道に、虫が沢山いる飛んでいる道。

つまらなくはないけどー、、虫は苦手。

だから、タッタッと急いで走っていく。

充分走ったと思うんだけどなー、、と

思いながら走り続ける。

ずっと先に学校が見えた。


遠っ!でも遅刻は嫌!

慌ててまた、走り始める


キーンコーンカーンコーン...

チャイム音が聞こえて

焦りまくる。


着いたッ!

学校の階段をトントントンと上り

2ー3の教室へと突っ走りー。

「遅れてすみませんっ!」

ドアを勢い良く開けると同時に深く頭を下げる。

「廊下に立ってなさい!」

教師に指さされ、「はい...」と小さく頷いた。


廊下に出ると

「お前も遅刻したのかww」

クスクスと笑いながら顔を寄せる。

正体はヤンチャな陽キャ男子。

成績はイマイチだが運動神経抜群だ。

「は、はあ?あんただって遅刻したんでしょ?!」

カッとなって言い返すと

「まあな。チャイムがなって1分経たないくらいに
教室入ったのにさー、廊下に立ってろって。
もうなんなんだよ、あのおばさん教師!」

陽キャ男子もムカッとしたのか愚痴をゴネゴネと。

ぷっ。と吹き出しそうになると

「そ・ こ ・の・ 2 人 !」

教師───おばさん教師の声が教室から聞こえて

私と陽キャ男子はピンッと背筋を伸ばし、

「はっ、はいっ!」

と、返事する。


ガラガラっとドアを開けておばさん教師は

教室から顔を出し、

うるさいです。とはっきり言う。

そして私と陽キャ男子は

すみません...と言う。

それも、誰も聞こえなさそうな声で。


 

「今日は災難だったねー」

オレンジ色の夕焼け空が綺麗な放課後、

私と友達は朝のことを話してた

「マジそれ。いつもの通学路つまんないって思って
いつもと違う道行ったら学校に
たどり着けなくてさー」

はあ。とため息1つつくと

「じゃあさ、今日もあ・そ・こ、行く?」

友達はにやりと聞く。

「んーっ、、気分晴らしにね」

私は伸びをした。



「見て!ヘビ!そこにはクモ!」

友達は指を指す。

「えっえっ!どこどこっ?!
、、、あれ、いない、、
私虫嫌いって知ってるでしょー!
もー、びっくりしたー、、」


草だらけの道を抜け───

「着いたーっ!」

私と友達は口を揃えてバンザイする。

そこは高い崖で、

夕焼け空がとても綺麗に見えると有名な名所だ。

「あー、やっぱ気分晴らしにはこれだねー」

空をじーっと眺めながらつぶやいた。





「この場所で」


読むのお疲れ様でーす!
打つのは1時間近くかかりましたー笑
考えるのが遅すぎたんかと思いますけど...
あと、テーマは「この場所で」というより、
「いつもこの場所で」って感じですね

































2/12/2024, 6:51:33 AM