〝さよならを言う前に〟
小学4年生の時、保育園から同じのわりかし仲がいい(って思ってた)友達が3学期の終わりと同時に転校した。便宜上「Mちゃん(仮)」とする。
結構ずっと一緒にいたから知らされた時は実感が湧かなかったけど、5年生に新入して教室に踏み入れた時にはMちゃんはもう大阪にいて、あ〜ほんとに転校したんだなって悲しかったりした。
ゴールデンウィークとか夏休みとかのタイミングでこっちに帰ってきた時何回か会ったこともあったけど、すっかり関西弁に染まってたのもちょっと悲しかった記憶。
で、話は4年生の3学期に戻る。その日はクラスでMちゃんのお別れ会的なのをしていた。同級生が順番に「Mちゃんありがとう」などなど話すビデオメッセージを見ながら、みんなで作ったホットケーキを食べていた。
もちろん私もその中に映っていて、放課後そのビデオメッセージ用に別教室で動画を撮ったのを今も覚えている。なんでか言葉を選んでるうちに泣いちゃって、先生が困りながら教室から別の子を呼んできて一緒に動画に映ってくれたことも。
そんなお別れ会も終わって家に帰った放課後。インターフォンが鳴って出てみたらびっくり、さっき一緒にお別れ会をしたはずの、転校するはずのMちゃんだった。
なんでわざわざ……と思ったけど、この間Mちゃんの家に遊びに行った時に忘れた3DS(ゲーム機)のタッチペンを忘れていたから届けに来てくれたんだとか。
ちょっとだけ、ほんとにちょっとだけ「最後だから○○(私)ちゃんに会いきたんだ……😭」みたいな展開を期待してたけどまあ普通に違った。いやありがたかったけど。
高校生になった今Mちゃんとはもう3年くらい会ってなければしばらく連絡も取ってないけど、このお題を見てパッと浮かんだのがこの思い出。未だにMちゃんが住んでいた家の横を通ると「Mちゃん元気かな〜」なんて思い出に浸ってしまう。
今でもLINEは繋がったままなのでいつでも話そうと思えば話せるのだけど、「どうせ向こうは私のことなんか忘れてるだろうな〜(被害妄想)」と思うとどうも躊躇してしまう。あんなに遊んでたのになぁなんてしんみりしながら。
8/21/2024, 7:22:37 AM