右腕を頬につけながら、外をみた。グラウンドは黒色に染められ、空も黒い。
ふと朝の天気予報を思い出した。
テレビに映るのは、美人な天気予報士が「例年よりも梅雨が来るのが早いです。休日まで降り続けるので・・・」とか言っていた。
私は、天気のなかでは、雨は好きな方だ。くもりより雪よりも好きな方だ。
農家の方も好きだな、雨はとよく分からないことを考えていると、授業が終わる音が鳴った。
先生が教科書を閉じ、今日の号令係に挨拶をするよう促した。数分後には、担任が来た。担任の先生は前の席に座る生徒に用紙を渡している。
用紙が届くと同時に、担任から「来週のこの曜日に回収するから、書いてこいよ。自分の将来だからよく考えてこいよ」と言って、担任は帰りの挨拶をして教室から出で行った。
その用紙は、進路調査表の紙だった。
私は、クリアファイルに挟み、鞄にしまい教室をでた。
6/1/2023, 2:18:43 PM