はじめましてを、もういっかい
「あなた、誰?」
病気が進み、とうとう私のことも忘れてしまった君。
もう限界だった。
繰り返す日常に疲れてしまった。
もう全て
終わらせてしまおうと、思っていた。
夜の海は暗く、とても寂しい。
「泣いてるの?」
波の音と、君の声が聞こえる。
頬に触れる手は温かい。
ふと、君が私の名前を呼ぶ。
顔を上げるとそこには
昔と変わらない優しい笑顔があった。
忘れてしまったなら、また初めから。
何度だって伝えるよ。
「あなた、誰?」
それは、初めて君の名前を呼んだ日と同じように。
私はね_
_No.7 君の名前を呼んだ日
5/26/2025, 4:28:11 PM