光頼

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クリスマスの過ごし方
              「クリスマスデート」

 メリーハッピークリスマス!!
可愛い俺の彼女は、ありそうでない言葉を唱え、手元のクラッカーを鳴らした。
ポンッというかわいい音が、彼女と重なっていた。
いや、待て。この例えはよくない。まるで彼女がボンボンキュだって言っているようなものだ。決して違う。断じて違う。下からひもがでているところが、
彼女がトイレットペーパーを引っ張ってきたときにそっくりだ。いや、これもよくない。まるでおバカだ。そしてこんなことを頭の中で1人考えている俺もおバカ。
いや、俺に お をつけるとキモい、バカとでも言っておこう。

彼女と付き合って2年ほど…いろいろあったなぁ、去年のクリスマスは、
お金がなくてお祝い出来なかったなぁ。かと言って今は裕福なわけでもないが。
ケーキとクラッカーとジュース…サプライズ、これくらいは用意できるほどにはなった。



おっと。考えすぎた。彼女が呆れている。彼女は面倒だから、早く言葉を返さなきゃ。どうしよう。何を言おう。
そうだ!
 
おバカ
 え?

何を言ってるんだ俺ぇぇぇ!! 
彼女が困ってるではないか!ぁぁぁぁぁ!!
ちがう!何か言わなきゃ!


サプライズ、楽しみにしててね! 
 


何を言ってるんだ俺ぇぇぇ!!
彼女が呆れているではないか!ぁぁぁぁぁ!!

…ふ…あははっ!

彼女は優しいから、笑ってくれた。こんなところが好きなんだ。

い…いまの…忘れて!!
やなこったぁー!

はぁ、めんどくせ。でも、


かわえぇぇぇぇぇ!   


もう持たない!本当は帰り際にやりたかったサプライズ、今すぐやろう!




結婚してください!
えっ///あのっえっと…//


よし、いい感じ。
彼女は口を両手で押さえながら頬を赤らめる。
そして,その左手薬指には、光る輪がついていた。


…そ…それ…結婚…して…た…の?
あ…

ほら見ろ。彼女を困らせてる。


あのね、これ…君が余りにも可愛すぎるから…さっきのジュースの蓋の部分で…//


…なんやそれ…
    





かわいすぎるにもほどがあるだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

その後、プロポーズは無事成功、2人は結婚したのでした。

めでたしめでたし。



12/25/2024, 3:34:49 PM