私には分かっていたのです。
毎日なにかが変化していく中、変化しないものの大切さ。
守りたかった。
変化を受け入れるたびに崩れていった。壊れて行った。
だれも、文句を言えずに、見てるだけ。
それが悲しくて、悔しくて、足掻いたけれど。
誰にも理解して貰えなかった。
なんて、無力。
私が大切にしていたものは、呆気なく崩れ去っていく。
理解されないたびになにかが壊れていく。
私はなんでもないようなフリをして、大切だと思っていたものを忘れていった。
大切にしていたことを忘れてしまえば、壊れた事実はなかったことになった。
けれど、
私は、思い出してしまったのです。
好きだったもの。大切だったもの。
その時、変わりきったその世界を受け入れられなかった。
私が守りたいと思っていたものは、すでに失われていた。
何もかも失った訳では無い。
少しだけ、残っている。
けど、それに期待してはいけない。
その重圧を、誰かに背負わせてはいけない。
けれど、私はここには居られない
9/30/2024, 10:51:20 PM