脳内に響き渡るセミの声と風鈴の音。夏に君と出会い、夏に君は亡くなった。君は夏が大好きで、すごく暑い日でも向日葵畑を走っていたことをよく思い出す。今でも、麦わら帽子を被って笑う君の姿が目に浮かぶ。空を見上げると、いつもより高く見えた。今は秋だという現実を突きつけてくる。それでも、俺と君の夏は終わらない。これからも、季節が変わろうとも、ずっと。どこかに君がいる空を、しばらくの間見ていた。
8/17/2025, 11:14:41 PM