瞼を貫く眩しさに眠りの底から引き上げられる。
貴方がいつも居たはずの場所には、何も無くて。そこは温もりが残っているような、何処までも冷たいような、そんな心地がしていた。
「分かってた、分かってはいるのに、なぁ」
ぽたぽたと感情が零れていく。濁って淀んだものも全て透明になって染み込んでいく。こんなに哀しくて寂しくて、世界が憎いはずなのに、綺麗になっていくから。
段々浄化されて行く様で。もうなんだか自分が馬鹿らしくなって。ただ眩しかっただけの朝日も未来を照らす光にさえ見えて来て。なんでも出来る様な気がして。
これを永遠の別れにするかは私自身の決める事なのだから。何よりも自分の目と貴方を信じよう。
全てを確かめる迄は諦めないで前を向き続けるから、貴方も私を信じていてね。
『終わり、また初まる、』
3/13/2025, 2:40:09 PM