題:ガラス
“優しさ”ってさ、簡単だからこそ、“偽りの優しさ”があるんですよ。
あの時もそうだった。
幼い頃にママを亡くした私に優しくしてくれた子。
例えば、背中をさすって慰めてくれたり、一緒に帰ってくれたり。
でもその子が何か優しくしている時、いつも瞳の中は私を小馬鹿にした様な感じだった。
そして後々分かったことなのですが、その子は憐れな私の様子を楽しんでいたようなのです。
ーー許さない。
そう思いました。多分あの子は、似たような子を見つける度に、同じようなことをするのでしょう。
それ以来、私に優しく接する人達を警戒するようになりました。
でも、唯一“本当の優しさ”を私にしてくれていた子がいました。
ピーチさん。
あの人は、優しくしてくれる時、いつも瞳は温かさを帯びているのです。
本当の優しさはこれなのだと、直感しました。
その方とは、今も仲良くしています。
優しさなんて無くなれば良いと思っていた私を、温かくしてくれたのです。
優しさはガラス、偽りの優しさは鋼。
すぐ無くなる本当の優しさと、中々無くならない偽りの優しさ。
でも、偽りの優しさを受けた後は必ず、本当の優しさをしてくれる人がいるのです。
一人で悩まず、本当の優しさを貴方にしてくれる人に相談してみては、いかがでしょうか。
お題『やさしさなんて』
8/10/2025, 2:14:06 PM