あの子は今頃海を渡っている頃かのう?
お爺さんがぽつりと呟いた。
うちの子は京の都で大きくなれたかの?
また別のお爺さんが呟く。
わしのところは月に帰ってもうたからのう
また1人お爺さんが呟き、空に浮かぶ満月を仰ぎ見る。
お爺さん達はそれぞれに寂しさを隠す様にお酒を交わす。
居酒屋の少し暗い照明に我が子達の姿を思い浮かべしんみりとまた酒を飲む。
お爺さん達の集まりは空が明るくなり出すまで続くのでした。
(寂しさ)
桃太郎、一寸法師、かぐや姫のお爺さん達の飲み会の様子。
12/19/2024, 1:00:11 PM