sora

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1年間を振り返る

コンコンとドアがノックされた音で目覚める

いけない、机で寝ちゃってた…

もう一度コンコンというノックの音がして、頭が冴えていく

「はい、どうぞー」
ガチャリとドアを開けて入ってきたのは幼馴染だった

「どしたのー?」
『いや、みんなこれから除夜の鐘聞きに寺行くって言うから…ってかまたそれ書いてたのかよ』
そう言って机の上にあるノートを取り上げる

「ちょっと、勝手に見ないでよ」
『いいじゃん別に、見られて恥ずかしいもんでも書いてんのか〜』
ニヤつく彼からノートを取り返そうとするが、この身長差ではかないっこない

『あんたまた身長伸びた?1年でどんだけ伸びんのよ、、昔はこーんなにちっちゃかったのに』
と豆粒を摘むようなジェスチャーをすると
馬鹿にすんなよと少し拗ねるから、まだまだ子供だなと笑う
同い年なんだけどね

この1年で15センチ伸びたと言う彼の視線はノートの文字を読むために行ったり来たりしている

時計の針があと5分で0時を指そうとしていた

「そんなまじまじ読まないでよ…恥ずかしいじゃん…」
『いや、案外きっちり書いてんだなと思って。1月1日から今年1年間のこと。学校での出来事とか家族のこととか。まぁ昔から周りのことよく見てたからそんな意外でもないか』

…え?
そんな風に言われるなんて思ってなかった
もうずっと家族みたいな距離感だったから彼にとっては何気ない言葉でも心臓がバクバクする
…顔が熱い…

『ん。返すわ。…どした?顔赤いけど』
いつの間にか彼は私のノートを読み終わっていた
「なんでもない!そういえばお寺行くんだったよね!もうすぐ0時なっちゃう!早く行こ!」

赤い顔を極力見られないように部屋を出て行こうとすると腕を掴まれる

「なに?早く行かないと間に合わなくなっちゃうよ?」
『来年からはやりたいことノート書けよ』

…ん?急に何言ってんだ?

『だから!来年は恋人とやりたいことノート、毎日書いて。それ全部俺が叶えるから』

なにを、言っているんだ本当に
何か言わなくちゃいけないのに、私の小さい頭じゃ処理しきれなくて
毎日日記書いてた語彙力はどこにいったの…こういう時こそ出てきてよ…てか顔あつ……

ゆでだこのようになっている私を見て、ふっと微笑む幼馴染

『ほら、行くぞー』と私の頭をポンと撫で、先に部屋を出て行った

触れられた手の感触がまだ残ってる
そこに私も手を乗せてみる
ほんの少しまだ温かい

新しいノートあったかな?

ノートの題名はもちろんー










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あとがきのような反省
1年間の振り返りと言いつつ全然振り返ってない2人になってしまって反省
日記の中身がこの一年の日々の出来事なので、幼馴染くんは彼女の1年間を振り返ることが出来たということで、、、次は頑張ります

12/30/2023, 12:51:21 PM