雨と君
放課後の校庭に 雨の匂いがして
君と並んで歩いた帰り道
小さな傘の下 肩が触れるたび
胸の奥が 熱くなる
笑い声が雨音にまぎれて
ほんとの気持ち 言えなくて
雨と君 ふたりの距離は
たった数センチなのに
手を伸ばせば触れられる
その一瞬が愛しくて
水たまりに映る 揺れる青い空
君の横顔がきらめいて
どんな未来より この時間が
ずっと続けばいいのに
心の中で何度も呼んでる
まだ言えない 「好きだよ」を
雨と君 ふたりの恋は
始まりそうで始まらない
でも確かにここにある
淡い光が胸を照らす
9/7/2025, 10:19:00 AM