真鶴。🐰

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花は好きじゃないと言っていた。僕だって、好きな人に花をプレゼント……なんて柄じゃない。
ただ、これは一生のことだから。
きみに振り向いてほしくてやったこと。

「僕と付き合ってください!」

ピンク色の花束を前に、困惑するきみ。

「え……これ、私に?」
「似合わないことしてるってわかってる。でも、どうしてもきみにあげたくて」

きみの時間を僕にください。

「……花は好きじゃないって言ったのに」

そう告げるきみの表情は、完全に緩みきっていた。
僕の好きな表情だ。


#2 大好きな君に

3/4/2023, 11:44:24 PM