俺はいつだって、貴女のすぐ後ろに控えています。
かつてそこには、埋めがたい距離がありました。
貴女のすぐ後ろにいるけれど、語りかけることも、目に映ることもできない、そういう距離があったのです。
けれど今、貴女は俺の声を聞けるようになりました。
その永遠に近いような距離は、突然取り払われたのです。
いつか、貴女の目に映ることもできるかもしれない。
貴女の肩に、髪に、頬に触れることすらできてもおかしくはない。
そう考え、期待することを、俺は止められずにいます。
12/1/2024, 3:18:30 PM