下を見て
顔を上げ
後ろを振り返ります
今を例えると
秋の夕暮れ
伸びた陰を踏みて
どこか少し
物悲しく
どこか少し
綺麗に
赤く染まった
道を歩く
上を見上げ
顔を下げ
前を良く見つめます
今を例えると
秋の宵
色や形の様々な
街は闇に包まれて
前も分かれ道も
何も見えず
諦め目を瞑り
手探りで黒い
道を歩く
その時ふと
目を瞑った
私の鼻に
場違いな匂いの
侵入者
キンモクセイ
その花の
花言葉を
連想した途端
背後から風が抜け
橙色の香りが
花弁と共に舞い上がった
瞼を開き
前を見て
後ろを見つめます
今を例えると
金木犀
吹き抜けた風が
大きな大きな
キンモクセイが
秋の宵に迷い込み
街全体を橙色に
秋の夕暮れに
一気に染め上げた
題材【キンモクセイ】より
たまには+方面も
11/4/2025, 9:35:01 PM