※昨日は間に合いませんでした。
昨日よりも明日、明日よりもその明日。
そうしてずっと良くなると信じてた。
「お祈り申し上げます」
画面に立ち並ぶ、使いまわされた定型文には、これっぽっちも気持ちを感じない。
沈んだ心に思考を巡らせ、またどうするか考える。この一文がダメだった、もっと調べ上げるべきだった。ジャンルも違った。
必死にメモを取り、無意味な再考を繰り返しても、何かが掴めることはなかった。
天才と呼ばれる人々は、自らをそう呼称することはない、けれどさも平然と誰もしない事をする。生活の全てを費やして、睡眠時間すらも惜しくなる。
「そこまですれば…、僕は」
思い立って、やってみるけど続かない。
踏ん切りつかずに、右往左往と切り替わる。
あれが良いこれが良い。
ゴミ溜めと化した書斎の一座で、僕は祈りを受け、また言うのだ。
“なんて臆病者なんだろう”
『誰よりも、ずっと』
4/9/2023, 2:44:57 PM