「明日の公式戦、負けたら三年は引退だ、夏の公式大会は大目に見たんだから、
そろそろ三年は就職やら受験やら真面目に考えなさい」
『はい、監督』
「明日、ぜってー負けねぇ」
「私は、戦うことはできないけど、応援は人一倍するから、勝ってね、大悟」
「瑞希ちゃんが甘えてる…明日は雪か?」
「どつき回すぞ」
「これでこそ我らの瑞希ちゃん」
「槍でも降らしてやろうか?」
「終わりの大会、日常が、どんどん変わっていくのが怖い」
「変わんねーもんはねーよ、けどさ、明日は終わりの大会じゃねーし」
「明日、負けたら、終わりだよっ!」
「馬鹿、勝って勝って、優勝して、サイコーの状態で卒業すんに決まってんだろ」
「相手は、強豪だし、ふつうに考えて勝てるわけ…」
「さっき、変わんのが怖いつったろ、それが良い方向に変わってもか?」
「大悟、カッコつけてやんの」
「なんだとー!」
嗚呼、この日常が変わんなければいいな
12/27/2023, 1:14:36 AM