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前住んでた地域で、子供会の役員をやっていた時のこと、町会との折り合いで夏祭りの手伝いをしていた。その時に、ご年配の町会長から、「専業主婦なの?もったいないね、なんか仕事あるだろ、探しなよぉ」と、言われた。専業主婦〓暇、と思われているのは仕方がないとしても、大きなお世話だと、今でも思う。『パートなんか仕事じゃないよ』っていう人も居る。フルタイムで仕事をしていれば、『子供が小さいのに、』とか、『PTAの役員から逃げてる』とか、『子供を見てないから、あそこの子は素行が悪い』などと言われてたりするのを聞いた事があった。

身の起きどころが難しいと思う。
男も結婚したなら尚更、どれだけ稼げるかでランク付けされて、『ほら、あそこの旦那さんは〇〇の会社だから、』とか。
うちの夫は作業服仕事だったし、車もハイエースの仕事用の工具やらガスボンベやらが乗った車だったから、息子はうちに遊びに来た友達から、「車がない家、ビンボービンボー」と、言われたりしてた。それでも息子は、ハイエースの屋根に配管が括り付けられた、お父さんの車が大好きだった。大好きだったから、何を言われても悔し涙を堪えていた。今もあの悔しさは忘れてないと思う。その悔しさを星にして、星にしても追いかけないで、『なつかしい』と、見上げて欲しい。泣いてもいいと言われても、もう泣けないね。。

あのハイエースで、ディズニーランドへ行った時、「ここが、お父さんの仕事場だよ」と、夫は言った。アトラクションに並んだ時、「作業服来た人は見えないように気をつけてるんだ」と、夫は言った。もし、作業服の姿が園内で確認されたら、あの頃はその会社は出禁になった。

『夢の国』は固く守られているんだ。
そう思うと、わたしは今でも悔しくて声をあげて泣きたくなる。



星は、自分の位置を確認するためにある。
神様がそういうふうに作ったんだ。




7/22/2025, 7:09:05 AM