宮平和実

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「紅茶の香り」

 紅茶の香りで私は目が覚めた。 
 読書をしながら、ウトウトとして眠ってしまっていたようだ。
 彼が紅茶を淹れてくれたみたいだった。
 紅茶を飲むと味が口の中でひろがる。
 「美味しい」
 私は独り言を呟いた。
 「そうでしょう?君が好きな味の紅茶が出ていたから買ったよ」
 私の独り言を聞いていた彼がそう言った。
 「ありがとう」
 「いえいえ」
  ふたりとも笑い合っていた。

10/27/2024, 10:18:28 AM