柊ひめ子

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『たそがれ』

前を歩く
夕日に照された君の背中は
とても小さく見えた。

今にも消えてしまいそうなほど儚く、
そして、寂しそうだった。

僕は思わず君の手をつかんだ。

そうしていないと
何処かへ
いってしまいそうだったから。

君は、少し驚いた顔をして、すぐに笑った。

その時の、
沈み行く太陽よりも明るい
君の笑顔が

僕は今でも忘れられない

10/1/2023, 10:25:54 AM