圧倒的にペンギン

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【届かぬ想い】

突然だが今日は嫌な予感がする。
「ボディーガードを雇うか」
私は全財産を使ってボディーガードを大量に雇った。

しばらくすると屈強な男たちが挨拶にやってきた。
「命に替えてもあなたを守ります」

これは心強い。

会社に着くと山田課長が出てきて言った。
「君は今日も遅刻だね。いい加減君には失望したよ。死んでもらう」
言い終わると課長はチェンソーを取り出し襲いかかってきた。

しかし私は余裕を崩さなかった。
なにせボディーガードがいるのだ。
ところが私が後ろを振り向くとボディーガードたちは寝転んで休んでいた。
私が叱責すると彼らは言った。
「大げさですね。課長のあれは優しさの裏返し。愛のムチですよ。そもそも会社で人を殺すはずがありません。私達には分かります」

「なるほど」
完全に納得した私は落ち着き払って席に戻った。

そして課長のチェンソーに真っ二つにされ息を引き取ったのであった。

4/15/2024, 10:07:41 AM