私は自分が大嫌だでもそんな私を変えてくれた人がいる私が小学4年生の頃の話
4年生の時の私は皆より優越しているなんて1ミリだって思ったこともないしその逆で劣等感しかなかった
皆、私の事を羨ましくていいなぁって言ってくる
だから私は聞いてみた(どうして私が羨ましいのか)すると皆決まってこう言ってくる「だってスタイルだって顔だって良いしそれに自分の好きな習い事をさせてもらえる、そんなの羨ましいに決まってるでしょ」皆口を揃えて同じことを言う
私は何も言い返さなかっただって言い返したところで未来が変わることもないし皆からまた言い返されるだけだから…
でも一人だけ違った
その子は最近この町に引っ越してきた子で自己紹介の時に東京から引っ越してきたそうだ私はその子を見て少し驚いた
理由は、その子の格好だったその子は山田はるかと言うのだが名前からして女の子なのにも関わらず服装が男の子の服装をしていた
今になって思うのは、名前、性別、容姿なんかで差別や外見だけを見て決めつけてはいけないと言うことだ
その頃の私はそんなこと悩んだり気にしている暇もなく自分におかれている立場や皆からどう思われているかしか頭になかった
私は彼女とはなぜか距離をとるように接していたなぜそんなことをしたのか今の私にも理解はできないが、どうしてその時に仲良くしておかなかったのだろうか今さら後悔をしている
ある日を境に彼女は学校に来なくなった
私はどうしてもその子のことが気になってしかたがなかった私は先生に聞いてみたすると先生は何かを隠すように「山田さんは風邪を引いてて休んでいるだけだ」と何度聞いても『風邪』の一点張り
私は先生にこう持ちかけた「休んでる山田さんにプリントとか勉強を教えても良いですか」とすると先生はすんなり許可した
私は先生にその子の住所を聞いて放課後彼女の家に向かった
彼女の家の前まできてドキドキしながらインターホンをならすと、その子のお母さんらしき人の声で「はーい」と返事が聞こえた
私はとっさに「はるかさんはいらっしゃいますかはるかさんの友達の○○ですプリントと連絡物を持ってきました」と嘘を言ってしまった私は彼女と数回しか話したことがない
しかし「そんなのね、わざわざありがとねちょっと待っててね」と明るい声で返事が返ってきた。
そして玄関のドアが開きはるかちゃんのお母さんが出てきて「ありがとねもし良かったら上がっていって」と言われた本当は断ろうとしたけど、はるかちゃんのお母さんが「はるかが上がってほしいって言ってるのよ」と言われ断ることができなくて、家に上がることになった
久しぶりに彼女の顔を見たとたんなぜだか涙が出てきてしまった私はなぜ泣いたのか分かっていたそれは彼女がどうして学校を休んでいるのかが関係していた
最近学校では、彼女の容姿を見て陰口を言ったり授業中に彼女の頭に紙やごみを投げつけたりしているのを私は見ていた
そうだ、今あのクラスでは彼女の虐めが始まっていたそれを私は見て見ぬふりをして(私は関係ない)と言い聞かせていたでもこれもれっきとした虐めに過ぎない
そんな自分が大嫌いで仕方がないでもそんなことを今思っても仕方がいないってことも分かっていた
だから私は彼女を救いたいと思った、今の私にはできることは彼女に謝ることだ
私は彼女に泣きながら謝ったから許してもらえるとも思っていなかったでも彼女は、私を許してくれた
私は彼女を見て驚いてしまったでもどうして許してくれたのか私は気になって聞いたすると彼女は「前の学校でも虐められててねそれで今の学校に来たのでも前の学校でも私に謝ろうとするこは一人もいなかった…でもあなたは違うちゃんと私に謝ろうとしてくれたそれになぜだか、あなただけは他の人と違う気がしたのだから」と言ってくれた私はそんなことを思っててくれたんだとなんだか嬉しかった
私も前学校であったことを全て話した
「私もね山田さんが学校に来る前は皆からずるいとか羨ましいとか色々言われてきたんだけどね、本当は私だってしたくてやってる訳じゃないしなりたくてこんな姿になった訳じゃないしそんないいわけをしている自分も大嫌いでしかたがないの」と
彼女に私が思っていることを打ち明けると彼女は私にこんなことを言ってくれた
「そんなのひがみよ、ひがみ自分の思うようにいかなかったらすぐに人に当たったりしてそっちの方が羨ましいよそれに、人を外見とかで判断して傷つけられた子達の気持ちを考えろって思うだから気にしない方がいいし気にした方が負けだよ私は○○ちゃんの見方でいるから大丈夫だよ○○ちゃんが自分のことが嫌いになっても世界の誰かはきっと○○ちゃんのことが好きになると思うよだって私に謝ってくれたんだから」
それ以来私たちは学校でもどこに行っても2人でいようと決めた
そして、今年30歳を迎えた私を変えてくれたのが言うまでもなく山田はるかと言う最高で最強の親友だ
7/13/2024, 2:21:04 PM