あっという間の夢のようだった。
日差しを受けて揺れるビー玉の影、田道に咲いていた小さな小さな花。大切な貴方たち、嫌いなあなたたち。
今までの私の思い出はどれも大切だと今はそう感じます。
幸せだった時間も、苦しかった時間も、今の私を形作る大切なものだったって、そう思いたいのです。
本当に嫌で、苦しくて悔しくて、あまりに苦すぎる思い出もありますが、それもまた必要だったのでしょう。
どんなものでも、もう二度と体験し得ることのない
思い出になってしまったあの時間は かけがいがなくて、時折思い出しては、懐かしいなぁ と浸るのです。
私はまだまだ子供で未熟で、会えない人を思い出すたびに、切なくて悲しくてうずくまってしまう。
会えないのに、辛い思いをするのに、会いたいと思うほど、あなたとの思い出が頭を駆け巡って、余計に辛くなる。
二度とは戻らない時間。焦がれたところで仕方がないもの。もう過ごすことのない日々。
私は無くして初めて、懐かしいと思い出して初めて
その時間が大切なものだと知るのです。
4/2/2024, 3:35:29 PM