宇多田ヒカルさんの『真夏の通り雨』という曲を
ご存知でしょうか
憂いとか哀愁とかノスタルジックとか、
そんな言葉では簡単に表すことが出来ないような
不思議な世界観の曲
後半部分、『雨』の単語を用いて
歌詞と曲が何度もリフレインされますが
その様が降り止まない雨を体現しているように感じます
過去に受けた心傷や悲しみ、失くしたもの
それらはいつになったら癒えるのか
時をやり過ごしている自分を
まるで、通り雨をやり過ごすかのように暗喩している
本当は通り雨が上がるのと同じように
痛みも癒えてくれないだろうか
そんな切なる願いも重ねているのかもしれない
雨の中、傘をさしているとまるで
世界が自分の周りだけ断絶されるよう
自分の痛みに向き合わざるを得ず
柔らかく耳を塞がれているような、そんな気分になる曲です
9/27/2024, 11:25:47 AM