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ありがとうと言うと
ごめんねと返ってきた

大切にすると言うと
馬鹿だなあと返ってきた

好きだよと言うと
同じだねと返ってきた

忘れないよと言うと
思い出にしてと返された

いつまでもと言うと
死ぬ迄で良いと返された

毎夏君に会いに行く
墓石は何も応えないけど

<Love you>


向日葵、という言葉が並ぶ中に、
一人だけ、違う花の名を上げた子がいた。
「向日葵はお日様に向かって咲くのよ。
 それじゃあ別個体じゃない」
成る程、そういう考え方も有ろう。
とはいえ、その子の上げた名前も、
星空ならまだしも、連想は付きにくい。
「そう?直視出来るのなんて、
 木漏れ日くらいじゃないかしら」
常緑の隙間を埋め香り立つ金銀。
はらはらと落ちる小花。
やわらかな秋の日差しに、
確かによく似ていたのかもしれない。

<太陽のような>

2/23/2024, 11:30:05 PM