私の布団シーツの柄は黄緑色の生地に、青と黄色と白の草花が自由に花を咲かせ葉を生やし実を付けている。
本当は、植物が頭に向かって上と伸びていくように布団を被せるのだろう。けれども、私は足先へ降っていくように見せたいから逆さまにしている。
朝布団から身体を起こすと、草花たちがゆらゆらと天に向かって伸びている様をちょうど良く庭のように眺められる。
芸術はただまっすぐに立てば良いものではないと、ふらふらと寝ぼけた足で今日も私は起き上がった。
(241206 逆さま)
12/6/2024, 1:12:10 PM