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喪失感 
私は物心ついた頃からずっと心の何処かが
寂しくて何かを求めていた
家族と遊んだり、友達と遊んだりしても
心の何処かにある寂しさは埋まらなかった
親に連れて行かれた孤児院であの子に会った
私が話が退屈になってお手洗いに行くと言ってひとりで孤児院の裏に行った、
そこにはきれいなアクアブルーの目の色をした男の子がいた、その子と目があった瞬間私が求めていたものは
この子だと気がついた
男の子もわたしと目があった瞬間目を見開いていた
一拍置いたあと私たちは涙を流しながら無意識で抱き合っていた、
それは孤児院の人たちが迎えに来るまで続いた。


私はやっと心の喪失感がなくなった――

9/11/2024, 9:24:58 AM