「足枷を外して」
夏が来て、秋が訪れ、冬になり、春になる頃。
私は、ここから出ていく。
それは、もうだいぶ前から決めていたこと。
だけど、どこへ行くのか、何をするのかは、決めていない。
来年の今頃、私はどこで何をしているのだろう。
やりたいことはあるけど、それを仕事にしようとは思えない。自信も度胸もない。
それでもわかったことがある。
このままここに居てはいけないということ。
足枷には鍵がかけられていないということ。
夏が来て、秋が訪れ、冬になり、春になって──来年の今頃、どこで何をしているのかわからないけど、私は私だけのために生きていきたい。
──── 一年後
6/24/2024, 9:47:16 PM