気がついた頃にはもう、この話を絶対に家の外でしたら駄目だと、母に言われていた気がする。この世界の、誰にも言えないこと。この世界の、どこにも書けないこと。でも、カラフルな絵の具や、カッターナイフの傷の跡、取るに足らない呟きが溢れる図工室の机の端っこは、当時の私にとって異世界も同然だったらしい。
2/7/2026, 12:52:44 PM