【街】
僕の日課は散歩だ。
毎朝5時に起きて6時に散歩を始める。
これが唯一の至福の一時だ。
たった30分だけの散歩なのに満足感がスゴイ。
これだけで昨日の疲れが月まで吹っ飛んでしまいそうだ。
それはこの街が僕にとって住みやすい環境なのかもしれない。
もしこの散歩を他の街でやろうと思ったらどうだろう。
1、2回散歩して飽きるだろうな。
例えそれが住み慣れた街だとしても。
それぐらい僕はこの街並みが大好きなんだろうな。
あと少しでスーツに着替えて急足で会社に行かなければならない。
それも苦手な上司のいる会社に。
……考えただけでストレスが溜まる。
でもね…この散歩はそんなストレスから僕を解放してくれるんだ。
あぁ…なんて素晴らしいんだろうか。
こんなに早く時間が過ぎることが。
それだけ僕はこの街での散歩が好きなのだろう。
そう言えば…あと少しで隣り街とこの街が合併するんだった。
少し寂しい気もするけど、僕には関係ない。
僕の日課である散歩の範囲は変わらないんだから。
そろそろ家に着く頃だ。
至福の一時が終わろうとしてる。
でも大丈夫!
明日になればまたこの時が来るんだから。
それをモチベーションとして働けば良いだろう。
今日も誰かのストレスが溜まっていく。
朝でも夜でも、誰でも関係なく…
でも、些細な行動、言葉などがその人をストレスから解放してくれる。
…と本で読んだことがある。
僕はそれを信じで今日も働き、食い、寝る
さぁ!新しい1日の始まりだ!!
朝日が照らす街の中
入社して7年、一人の青年が小さい決意を胸に刻んだ。
6/11/2023, 1:07:57 PM