郡司

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「ごめんね」

詫びなど数え切れないほどある。親に、祖父母に、友に、子どもたちに、大切な人に。全てに詫び状を書けば、私は詫び状の山に埋まってしまいそうだ。しかし同時に、感謝状もたくさんある。正直、詫び状より感謝状の山は何倍も大きい。きっと多くの人がそうだろうと思う。感謝状の山に潜り込んで埋まってみようかな。我ながらいい思いつきだ。

だが今日のお題は「ごめんね」。
届かぬ「ごめんね」が心のなかにあるとき、後悔に結び付いてしまうものも多々ある。さてどうしよう。私の場合、それは子どもの頃の記憶に刺さっている。自分でも原因がよくわからない破裂で友達に悲しい想いをさせた。今振り返っても、不当に傷つけたと思う。どこでどうしているか全くわからないので、たぶんもう会う機会はないだろう。いまのところ、これについて心の晴れる方法は見つからない。ふと思い出す度に「ごめんね」がわいてくる。

私の「ごめんね」は、子どもの私が所在なく持っている…

5/29/2024, 3:12:56 PM