僕の家は、いつもベルの音が響いていた。
僕の部屋は、しばしば荒れていた。
僕のパソコンは、稀に君が書いた文字で溢れていた。
僕の懐は、君の頬と同じぐらい温かくて、太陽の匂いで満たされているよ。
もう一度だけ、ぎゅってして、肉球の匂い、嗅いでみたいな。
君はもう、広い空、そう、あの太陽のそばに行っちゃったけどね。
僕は寂しくなったデスクの上で昼寝してから、窓の外を眺め始めた。すると、窓の縁から、光る二つの目がひょこりと現れた。
僕の家は、いつもベルの音が響いている。
お題「ベルの音」
12/20/2024, 1:02:03 PM