いつものバスを降りると、家までの道を少し逸れて公園へ向かう。星空の下で、君と待ち合わせ。誰もいない公園のベンチに腰掛けていれば、今来たのか待っていたのか分からない君がひょっこり現れる。しなやかで温かい身体を抱きしめると、思わず口元が綻んでしまった。可愛い君との、秘密の逢瀬。星々だけが知っている癒しの時間だ。大胆にもほっぺたにキスをしてくれるその顔をなぞって、頭を撫でる。満足気に目を細めて、君は一声「ニャア」と鳴いた。
4/5/2023, 11:17:49 AM