答えは、まだ
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理由のない焦燥感が、目を冴えさせる。
いつも人より遅れてゴールしてしまっている。
徒競走もマラソンも小学校のテストの100点も。
決まって最後は私だ。
出席番号も最後。
課題の進捗も亀より遅い。
頭も身体もスペックが低い。
病院に通うことになった。
深刻な心のバグが発生してしまった。
ただでさえ周りからは一歩遅れているというのに。
一歩どころかグラウンド一周分離されている心地なのに。
心のバグは完治するのだろうか。
治らなかったらどうしようか。
遅れてしまった分はどうやって取り戻そうか。
なんとも癒えないドロドロが傷を這う。
私たちは生きているだけでお金を消費する生き物だ。
お金は労働の対価として発生するものだ。
労働もせずに消費していれば、いずれ分かること。
気が付かないほど、私は馬鹿じゃなかった。
心のバグには病名がついた。
病気なら、許されるのだろうか。
許される為に生きなくてはならない事は知っている。
それでも、それでも考えてしまう。
どうしてだろうか。
この問いに答えを求めることは愚かだろう。
馬鹿で、阿呆で、意気地無し。
卑下ばかりすることはよくない。
知っている。
知ってる。
言われなくても、知っている。
心のバグはバグらしく思考を汚染させている。
社会人になっていく周りを見ると落ち込む。
体調を悪化させてメンタルをぶっ壊していく。
どこにも居場所なんてないんだぞ。
お前は役立たずなんだから。
早く社会の歯車になる練習をしないと。
役立たず。役立たず。役立たず。
…⋯⋯⋯この文章を書いているおかげで
正体不明の焦燥感に理由が出来た。
このアプリをダウンロードしたころは
純粋に小説書きたい一心だった。
けれど、今日は少し壁打ち気味に文章を書き殴った。
これはいい。
お題とは関係のない結末。
けれども理由が分かって安堵した。
理由は分かれど焦燥感は消えないが。
誰かがこの文章を見て、ハートを押す。
そう考えると自己肯定感と承認欲求が上がる。
今までもそうだった。
自分の稚拙な文章が誰かの心を動かした証拠。
確かな証になるのだから。
次に書く時にはバグが少しでも良くなってますように。
名も知らない誰かさん。
見てくれてありがとうございました。
貴方が健やかに社会を生きられることをここに願って。
おやすみなさい。
9/16/2025, 11:58:52 AM