代理(特に何も無い学生)

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絶対に報われない恋心。

男同士だからだろう。

絶対に報われない恋を俺はしてしまっている。

幼馴染だった彼奴に、友達とは見れなくて、恋愛として、好きになってしまったんだ。

今日も放課後に、彼奴と教室に残って、他愛も無い話に花を咲かせるのだ。

「前にさ〜、文化祭の準備で〇〇が〇〇に〇〇してさ〜。彼奴さ~…」

俺のわからない話をよくしてくるが、彼奴が楽しそうに話していると、伝わらなくても楽しくなってくる。

この時間がずっと続けばいいのにって、何回も考えている。

昼間の時間は、胸が苦しくなってくるのだ。

彼奴が他の女の子とかと楽しそうに話している所を見ると、何も言えない気持ちになる。

「……お前はこの小説の話を知っているか?」

1つ目の話が終わって、彼奴はまた新しい話を続ける。

何を話すのかと思えば、何だかいつもと違うような雰囲気で話す彼奴。

「とある小説の話でな、主人公と結ばれるはずの女の子が、結ばれないときに
カーテンに包まって、主人公にこう言うんだよ。」

彼奴は椅子から立ち上がって、カーテンに包まり、俺にこう言ったんだ。

「花嫁に見える?」

1/3/2024, 10:26:09 AM